三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

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2012-05-20 06:00

縦と横


前後・左右・上下・縦横・・・、
  物事は、どこから見るかで形が違う。

  全体を把握するためには、

  多方面からの視点が必要である。

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まだ駆け出しの頃、

療育についての研究会で、

縦の発達・横の発達ということを学んだ。

「縦の発達」というのは、

通常使う意味での発達である。

「横の発達」というのは・・・、

障害児の発達を保証するには、

出来ないことを出来るようにして行く

という視点(タテの伸展)のみではなく、

いま現在持っている力を尊重し、

それが皆の中で発揮できるように(ヨコの広がり)、

取り組んで行こうという意味合いのものであった。

障害児の生活全般を、

それぞれの状態に応じて豊かにするには、

どう考えたらいいのか、

どういう取り組みをしたらいいのかという、

運動論的なものも入った考え方であったように思う。

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先に先にと促すだけではなく、

子どもが現在持っている力をうまく生かし、

その使いどころを、

子どもの状態に応じて作り出し提供することも、

セラピストの役割であろう。

これは何も障害児に限ったことではなく、

さまざまな状態のクライエントに対しても言えることである。

  毎回のセッションそのものが人生のひとこまであり、

クライエントの存在が生かされなければならない。

どのクライエントもその時々に持っている力がある。
その力を生かし、

その人生のひとこまが

豊かになって行くことを考えたい。



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