音楽療法と言うと、 以前は「あぁ、あの癒しのやつネ」といった 狭い受け止められ方でしたが、 今では障がい児・高齢者・リハビリ等 さまざまな分野で取り組まれていることが 一般にも知られるようになって来ました。 いくつかの大学では音楽療法について学ぶコースも出来、 私も教鞭を執って来ました。 |
さて、お子さんの成長・発達にはいろいろな要素が必要です。 そこでMGW研究所では、お子さんのその時々の状態を見極めつつ、 お絵かきやボール遊び等での働きかけも適宜取り入れて行きますが、 重度のお子さんや、軽度のお子さんでもその時々の状態によっては、 働きかけが届きにくいことがあります。 そんな時、これを音に託した活動にすると、 働きかけの意図が、よりスムーズに伝わるということがあります。 例えば・・・・ ハンドドラムをお子さんの前で、出したり引っ込めたりして叩きを誘い出し、 “トン” と叩いた時にはその音に応えてピアノで “ジャ~ン” と音を返してあげます。 すると 「オヤッ!」 というようにそれに気付き、 次第に “トントン” “ポロンポロン” と、 音での交互のやり取りになって来ます。 これは・・・ 言葉によらないやりとりです(前言語、非言語コミュニケーション)。 言葉の出にくいお子さんにも、このような働きかけから人と人とのつながりをつけ、 社会性を広げて行きます。 |