三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

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2012-06-21 06:06

両面からの視点 ① / 量と質


4回に分けて掲載します。

2012.05.20(日)のブログに掲載した、

『縦と横』につながる内容です。

合わせてみていただければ幸いです。

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■ 「量的リサーチ」というもの(立場)と、

「質的リサーチ」というもの(立場)がある。

この両者の優劣を問うても意味はなく、

物事の真理を明らかにするための、

   欠かせない両側面であろう。

さて、量と質という対の言葉を意識させられたのは、

障害児の療育に関心を持ちその方面の勉強を始めた頃で、

かれこれ30年以上も前のこととなろうか。

まずは「発達」の中で出てきたもので、

発達には量的変化の側面と、

質的変化の側面があるというものである。

この量と質は哲学的な命題でもあり、

その後いろいろなところで顔を出すことになる。

例えば、視覚障害というものをとってみると、

その障害に対する配慮の仕方として、

弱視の方には「拡大文字」というものがあるが、

全盲の方には「点字」というものでの対処となる。

拡大文字は、通常の文字からの連続的な変化であるのに対し、

点字は非連続である。

換言すると、視覚障害という状態に対し、

その度合いにより、

量的変化での対応と質的変化での対応とを

考えなければならないということであり、

ここでも量と質という言葉で考えることが出来る。



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