三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

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2012-09-29 09:38

目標 / 自分を使う


音楽療法のセッションは、

その時々の活動が成り立てばいいというものではなく、

先を見通した取り組みである。

そこで、かなり先を見通した目標(長期目標)と、

の時々の目標(短期目標)とを

「立てる」ことが必要であるとされている。

(短期目標は、相手の状態によって随時漸進されるもの)


さて、この(短期)目標を立てるということであるが、
「立てる」というよりも、
おのずから「見えて来る」もの、

というニュアンスでありたいと思う。
見えて来たものがその時々の目標となり、
それが適切なものであれば、
当然それは達成されて行き、
短期目標が漸進して行くということになるであろう。

目標なく行うものではないことは当然のことである。
しかし、その目標はこちらからの恣意的なものではなく、
クライアントさんのなかにあるものであろう。
それを読み取り、セッションの中の活動として、
表に出してくるということである。


見えて来るためには、
発達をはじめとして、障害について、心の動きについて等々、

こちら側にいろいろな下地の蓄積が必要となる。
なによりも、一人ひとりのクライアントさんについて

理解出来なければならない。

また、見えて来たものをもとに、
活動として具現化するには、

それ相応のこちらの技量が必要となる。
(演奏力は、そのための技量の「ある一部分」)
しかし、使える技量は自分の中のものであり、

無理な背伸びは禁物である。
ようは、その自分自身をどう使うかということとなる。

(Therapeutic Use Myself)