三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

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2013-01-22 11:55

講座 / 12の自我機能


■ 1月21日(日)は、新宿にいた。

松井紀和先生(精神科医・日本の音楽療法界のパイオニア)の

講座を受けるためだ。

5時半起きで出かけ、10時から17まで講義を受けていた。

■ この講座は、音楽療法の臨床に携わるベテランを対象にして、

毎年開かれているもので(定員20名)、

(音楽療法の)臨床家に必要な様々なテーマが展開されてきた。

■ 今回は、昨年の『力動精神医学』関連の内容を引き継いだもので、

歴史的な流れ、いろいろな考え方の変遷、現在の状況等や、

防衛機制についてのおさらいから始め、

『Bellak..L の12の自我機能』についての講義があった。 

臨床家としてのご自身の体験も踏まえた話の展開で、

いつもながら中身の濃いお話を伺うことが出来た。

講義に引き続きワークショップも行われた。

「まぁ、ゲームとしてやってください」という注意(?)もあった。

まずは「文章完成」と「はめ絵完成」を行い、

それを隣同士で交換する。

そのお隣の人の人柄を、①のデータから推測し文章化しておく。

互いに相手がどのように見えるかを伝え合い会話をする。

さらに、臨床の対象分野として、

その人には何が向いているように見えるかを伝える。

・・・というものである。

  自分自身を言葉で表すことと(意識)、

何かの形で投影すること(無意識)、

自分の見ている自分と、

他者から見た自分とに気づくこと、

・・・といった事柄の入った「ゲーム」のようである。


この一部始終を、松井先生がご覧になっている。

これだけでも、「熟練した人」ならば、

その人の12の自我機能を理解することが出来るとのことである。

■ 今回も、自分の臨床や、自分自身をより深く見つめる機会となった。