三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

イベント情報

2011-10-03 20:07

MGW集中講座(2011.10.02) / 音楽療法における基本技法。終了しました。


今回は、診断・療育・評価の視点から、

『音楽療法における基本技法』を取り上げ、

レジュメに添って、レクチャー・ワークショップ・意見交換という形で

進めて行きました。

◆ワークショップでは、

・<手をつなぎましょう>、

・リズムに乗せた自己紹介、

・トーンチャイム&ミュージックベルでの音のやり取り

  (ペンタトニックで)、

・板ダイコ叩きとミニギター&ドラムによる

   <こきりこ節><即興演奏>、

(ミニギターは、黒鍵に当たる音に調弦したペンタトニックで)

・ボタン式ベルの順鳴らしによる<茶色の小瓶>、

等々を行いました。

セッションのビデオも見ていただきました。

 ・2つのグループのセッションです(高等部・高等部卒業生で、

  いわゆる楽器演奏が可能なグループとそれが困難なグループ)。

 ・どちらも<茶色の小瓶>の合奏場面なのですが、

  対象者の状態・特質によりそった形で

  編成・編曲を変えることで、

  それぞれ楽しんで活動出来ることを、

  同じ曲の演奏による比較で見ていただきました。

また最後のコマでは、

 ・セッションにおける「評価の視点」を

  より理解していただくためのワークショップとして、

  『評価表-スケール』づくりをしました。

(2グループに分かれて)。

①まず対象を設定し、

観察(チェック)項目を出し、

③各項目ごとの段階を言葉で表してゆく

  という手順になるのですが、

  みなさん、なかなか難しい作業となったようです。

  

 ・観察項目やその段階づくりは、

  普段から対象者を多面的に見ていないと

  出てこないものであるということに、

  皆さま思い当たったようです。

そして、お茶とお菓子を前に輪になって座り、

 皆さんからの感想を出し合いました(シェアリング)。

 その後は感想文を書いていただき、

 いつものようにハイタッチをしながら

 <さようなら>の歌でお開きになりました。

次回は2012年2月の下旬か3月の上旬に、

  集中講座を行いたいと思います。

内容は、対象者の持っている力を引き出し、

横に広げるためのいろいろな工夫です。

さまざまな小道具の工夫、楽器への仕掛け、

手掛かりの与え方(目印・合図etc.プロンプト)、

合奏での編成の仕方、

編曲の工夫等々についてふれてみたいと思います。