三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

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指揮法 / スタイルはいろいろ

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  高等部の女の子(自閉症)との個別セッション。

 言葉でのやりとりは難しい。

 昨日、ドラムとピアノでの合わせを行った。

 

■  この子との“いつもの曲”の一つである

 <線路は続くよどこまでも>を、

 “いつもより”少しゆっくりと弾いてみた。

 ある種のやりとりにしようという試みだ。

 

 この子は、しばらくドラムを叩いていたが、

 そのうちに両手を脇に構え、

 あのシュッシュ・ポッポの仕草をした。

 

 いつもこの仕草で<線路は続くよどこまでも>のリクエストをするので、

 リクエストの再確認かと思い、

 そのままピアノを弾きつつ、

 「分かってるよ、線路だね・・・」と声をかける。

 

 しかし、また早い仕草で、シュッシュ・ポッポをする。

 曲のリクエストではない様子。

 ひょっとしてテンポのことではないかと思い、

 演奏をテンポ・アップしてみる。

 

 今度は最後までドラムを叩き続け、

 ポッポ―でのシンバル叩きまで入れている。

 あの仕草でテンポを示していたのだと分かった。

 

 仕草は、演奏をリードする指揮者のタクトであった。

 

■  いろいろと活動した後に、

 またドラムとピアノを行った。

 ピアノを弾きながら途中で、

 「今度はゆっくりだよ」と声掛けし、

 テンポを落として低音部で弾いてみた。

 今度は、そのテンポについて来て、ドラムを叩いている。

 

■  やりとりが成立していた。

 この子のリクエストを私が受け止め、

 私の提案(演奏)をこの子が受け止めていた。

 言葉によらないやりとりである。 

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2012-05-11 07:09:24 | コメント(0)
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