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二人羽織技法 (2)

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  昨日書いた「二人羽織技法」、

 要は二人で一つのことをするのだが、

 二人三脚のように同じことをするのではなく、

 異なる役割で、一つのことを形にして行くというものだ。

 例えば・・・・。

 

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

■  ギターでは、

 こちらがコードを押さえ、

 子どもにストロークをしてもらう。

 向かい合ってやることもあれば、

 寄席での二人羽織のように子どもと重なって座り、

 こちらが後ろから手を伸ばしてコードを押さえることもある。

 

■  ベースをテーブル上に置いて、

 メロディ奏にすることもある。

 ベースの弦は4本あるが、

 3本はガムテープで押さえておく。

 子どもは開いている1本の弦を爪弾く。

 こちらがフレットを押さえてゆくと、

 メロディが出てくるという仕掛けだ。

 

■  リコーダーでは、

 歌口を子どもに向けて差出し、

 こちらが穴の操作をする。

 

■  ドラムでは、

 こちらがペダルを担当(ベースドラム・ハイハット)したり、

 共に叩いたりして、

 子どもと共にリズムを作り出す。

 

■  ピアノでは、

 子どもが右手部分を、

 先生が左手部分をなどというのは、

 ごくごく普通に見られることだが、

 これも「二人羽織技法」という言葉に含めることが出来る。

 

 子どもが自由気ままに出した音でも、

 うまくこちらの音を重ねると、

 二人での即興演奏にまとまってくる。

 

■  子ども達は、

 伸ばすところは伸ばすように、

 つまったところはつまったようにと、

 リコーダーを吹いたり、

 ギターをストロークしたりと、

 曲にそった音出しをしてくれる。

 

 自分のやっていることが、

 形として現れるのがとても嬉しいようで、

 笑みを浮かべたり、

 笑い声を立てたり、

 チョウダイの仕草で、

 「もっとやって」とリクエストしたりする。

 

■  工夫すれば、「○○では・・・」と、

 ○○の中にいろいろな楽器や活動を入れることが出来る。

 

 子どもが今持っている力は限られているかも知れないが、

 働きかけを工夫すると思わぬ形が出来てくる。

2012-05-16 06:11:51 | コメント(0)
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