■ “カポタスト”はギターに使う小道具ですが、
三味線でも同様の物があり、
“枷(かせ)”と呼んでいます。
手枷足枷の枷です。
どちらも張られている複数の弦を、
横一列に押さえてしまう道具で、
これによって、
同じ指使いで移調奏をすることが出来ます。
例えば、ギターでハ長調で弾いていた曲を、
同じ指使いでニ長調にする場合には、
カポタストを第2フレットにはめればOKです。
フッレットは半音刻みで着いているので、
フレットを二つ移動すると一音高くなり、
ハ長調がニ長調になるという訳です。
■ 三味線とギターでは背景の文化が随分違うようですが、
弦楽器と言うところでは同じ仲間。
期せずして同じ発想が現れています。
このようなことは、いろいろあります。
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■ 因みに、移調奏といえば
アコーディオンのベースボタン(左手側のボタン)では、
弾く場所(ポジション)を変えるだけで、
同じ指使いで移調奏が出来てしまいます。
この秘密は、音の配列にあります。
(この説明は省略)
右手側の鍵盤の所も
ボタン式になっているアコーディオンがありますが
この場合には右手の指使いも同じままで移調奏が出来ます。
これは、ボタンにしたことと、
その音の配列に秘密があります。
弦楽器ではないので、
ギターや三味線とは別のシステムです。