■ 「みんなと同じようにしてあげたい・・・」
「この子にはこの子なりの道をさがしてあげたい・・・」、
障がいを持ったお子さんの、親御さんの言葉である。
表面的には正反対の言い回しであるが、
どちらも納得できる言葉である。
■ どんなに重度の障がい児・者も、
人間としての価値はみな「同じ」である。
しかし社会生活に際しては、
一人ひとりの「違い」が尊重されなければならない。
先の言葉には、
人間として、等しく存在価値を持った個人が、
個性豊かに生きられるようにという、
親の願いが込められている。
■ しかし、「同じ」と「違う」という言葉のもとに、
「同じ」であることを強要されたり、
「違い」を理由に排除されたりと、
使われる文脈によっては、
まったく意味が変わってきてしまう。
親御さんの願いに通じる「同じ」と「違う」になるよう、
心しなければと思う。