■ 昨日は、施設でのセッション。
水曜日に下見をした所である。
1:30からのセッションであるが、
機材・道具のセッティングのために、
スタッフ2人と共に1:00にうかがった。
30分見ておけば、十分に準備の時間がとれる。
ところが、利用者さん達が
このセッションを楽しみにしているとのことで、
皆さん会場で並んでイスに座っていた。
セッションは、はじめての体験ということで、
何かの行事が始まるかのように思っているのかも知れない。
(利用者さんは知的障がいの成人の方たち20人弱で、
それぞれの年齢にはかなり幅がある。)
■ 急いで準備を整え、
予定時刻より少し早めにセッションを開始した。
・・・といっても、実は機材・道具の準備の時から、
こちらとしてのセッションは始まっている。
その場にクライアントさん方がいるのだから、
私たちのその場での振る舞いは、
全てクライアントさん方に影響を与えているものである。
そのことも踏まえてのセッションである。
■ ここにテーブルを置き、イスをこのように並べてなどと、
部屋の使い方を下見の時に設定していたのだが、
すでに利用者さんが会場に座っているので、
その体形を元にテーブル等を配置することにした。
いろいろな事を状況に応じて即応的に進めて行くことが肝心である。
■ 横2列に並んでいたイスを、活動の中で順次移動させ、
円形体形に変化させての活動にして行く。
体形の変化に伴い、人と人との関係も変わってゆく。
そこのところを、場の様子を踏まえて、
丁寧に読み取りながらリードして行く。
はじめての場での、初めてのセッションは、
いくら情報を得ていても、
その場、その時の判断が不可欠である。
いわゆるランニング・アセスメントである。
■ 歌ったり、鳴らしたり、動いたり(ダンス風)、
皆でやったり、前に出て一人でやったりという展開をしていった。
あとで、事前に立てたプログラムと実際の活動とを比べてみると、
そんなに違いはなく、下見を通しての「読み」が、
かなり適切に出来ていたと自己評価した。
終わった後、お話の出来る利用者さんからは、
「面白かった、また来てね。」と声をかけられたり、
お話の出来ない方からは、
トントンと私の体にタッチしてくれたりなどと、
それぞれの感想をいただいた。
施設の先生からも、
「すごいよかった。普段の利用者さんとは違う顔が見られた。」
「あんなことが出来るんだね。」
「また・・・・(やってください)。」などの声をいただいた。
・・・・・嬉しい、また楽しくもあった・・・・