■ 1月21日(日)は、新宿にいた。
松井紀和先生(精神科医・日本の音楽療法界のパイオニア)の
講座を受けるためだ。
5時半起きで出かけ、10時から17まで講義を受けていた。
■ この講座は、音楽療法の臨床に携わるベテランを対象にして、
毎年開かれているもので(定員20名)、
(音楽療法の)臨床家に必要な様々なテーマが展開されてきた。
■ 今回は、昨年の『力動精神医学』関連の内容を引き継いだもので、
歴史的な流れ、いろいろな考え方の変遷、現在の状況等や、
防衛機制についてのおさらいから始め、
『Bellak..L の12の自我機能』についての講義があった。
臨床家としてのご自身の体験も踏まえた話の展開で、
いつもながら中身の濃いお話を伺うことが出来た。
■ 講義に引き続きワークショップも行われた。
「まぁ、ゲームとしてやってください」という注意(?)もあった。
① まずは「文章完成」と「はめ絵完成」を行い、
それを隣同士で交換する。
② そのお隣の人の人柄を、①のデータから推測し文章化しておく。
③ 互いに相手がどのように見えるかを伝え合い会話をする。
さらに、臨床の対象分野として、
その人には何が向いているように見えるかを伝える。
・・・というものである。
自分自身を言葉で表すことと(意識)、
何かの形で投影すること(無意識)、
自分の見ている自分と、
他者から見た自分とに気づくこと、
・・・といった事柄の入った「ゲーム」のようである。
この一部始終を、松井先生がご覧になっている。
これだけでも、「熟練した人」ならば、
その人の12の自我機能を理解することが出来るとのことである。
■ 今回も、自分の臨床や、自分自身をより深く見つめる機会となった。