◆ これは数年前、私が講師をしていた
NHK文化教室(名古屋市・栄)でのことである。
~音楽のある生活・“こころ豊かなくらし”を考える~
というテーマで、受講者(年輩の方が多い)に
お考えを出してもらった。
① まず、「生活」の中にはどんな音があるか、
一人ずつ順に挙げてもらいその言葉を板書して行った。
② 次に、その中で気分のいい音はどれか 、
嫌な感じのする音は何かをお聞きし、
それに従って○△×をつけたところ、以下のようになった。
< ○のもの >
川の音(せせらぎ)
(朝の)包丁とまな板の音
(夜明けの)小鳥のさえずり
朝のTVのニュース
朝刊を配る音
牛乳配達のビンの音
子ども達のいろいろな声
< ○ ×は、ケースバイケースのもの >
子どもが遊ぶ中での音
親が子どもを叱る声
階段の上り下りの音
ドアの開けたり閉めたりする音
歩く音
(朝の)犬の鳴き声
< △のもの >
車の音(交差点の側に住んでいる)
電化製品から出る音(例:チン)
目覚ましの音
パソコンのキーの音
物売りの声
< ×のもの >
工事の音(機械音)
パイプを流れる水の音(マンション住まいで)
救急車
車のブレーキ音
◆ これらから考えると、好ましい音とは、
・さり気なく、
・音量が大きくなく、
・鋭くなく、
・柔らかい音
ということであろうか。
③ 次に、思い付いた楽器の種類をあげてもらった。
出てきたのは・・・、
ピアノ ギター アコーディオン
トーンチャイム トランペット
バイオリン ビオラ フルート
太鼓 三味線 琴 ハープ 尺八
パイプオルガン 鍵盤ハーモニカ
リコーダーが挙げられ、
その次に電子オルガンが出てきた。
ここまで、電子楽器があげられなかった訳であるが、
受講者の年代に由来するのであろうか・・・。