3月11日のセッションの一コマ。
男子4人(自閉症)のグループで、
合奏をした。
この日の曲は<キラキラ星>。
それぞれの持っている力を生かして、
パートを分けてゆく。
それぞれの好みや能力は、
個別のセッションの中で十分に把握しているが、
その日によって調子が変わる。
一人ひとり順番にドラムを叩いたり、
ベルを鳴らしたりといった場面を作り、
各自のこの日の調子を見てゆく。
活動を行いつつ、
それぞれが“役割取得”出来るように、
課題の調整・変更をしてゆく。
音楽療法の用語で言えば、
ランニングアセスメントである。
パート分けは、次のようになった。
・エレキベース(メロディ奏)
・ドラム
・タンバーと3連のタンバリン(リズムの定型)
・ボタン式ベル(和音奏)
これらは、
3月31日のMGW集中講座
(▲ 詳細はココをクリック)
でも取り上げる、
「色と数字の仕掛け」等を使っている。
20分ほどのうちに、
合わせが完了。
この後、待合室にいる親御さんを呼んで、
“ミニ発表会”。
子供たちも、親御さんたちも、
嬉しさと満足感の広がった、
ニコニコ顔を見せてくれた。
合奏を成り立たせるための、
音楽の授業ではない。
合奏という形を使って、
持っている力を生かして行くということである。