いささか前にはやった歌の事ですが・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
■ 「ナンバーワンでなくてもいい、
オンリーワンであればいい」とは、
<世界で一つだけの花> の有名なフレーズ、
「そうだ、そうだと」共感する人が多いかと思うが・・・。
私には、この歌詞がストレートには、受け入れられない。
・うがった見方にうつるかも知れないが、
重度の障がいを持つお子さんに、
日々接している者の印象である。
・もとより、SMAPには何の他意もありません。
■ 「オンリーワン・・・」ということは、
誰かと優劣を比較したりせずに、
その人固有の価値を見いだせ、という意味であろう。
また、それが有るということであろう。
それに異議はない。
しかし、価値が有るとか無いとかということに
目をやるのではなく、
ただそこにいる(存在)ということを、
尊重したいと思う。
何らかの価値があるから尊重されるというのではなく、
存在そのものが、大切にされたいと思う。
■ 以前、もう一つのブログで書いたお子さんは、
(「言葉によらないやり取り(2010.09.17)」)
そのビデオでの映像が、
シンポジウム*に参加した聴衆に感動をもたらしたが、
だから、その存在価値があるというのではない。
周りに何ももたらせなくても、
もともと存在価値があるのである。
いや、価値などという言葉も使わずに、
ただその存在を大切にしたいと思うのである。
*東海テレビのホールにて行われた、
長寿社会を巡ってのシンポジウムで、
私もシンポジストとして壇上にいた。
その時の話である。
(この時の内容は、別稿で報告する。)
■ 金子みすずの詩に
「みんな違ってみんないい」という有名なフレーズがあるが、
この言葉のニュアンスには、共感を覚える。
その違いに特別な意味・価値を見いだすというのではなく、
違っているという存在を、そのまま受け止めている。