■ 風を伴った雨降りの朝、やや肌寒い。
いつもは音楽の中での動きから始めるが、
今日は、暖かいお茶とお菓子での、
互いの自己紹介から始めた。
参加者がスムーズに場に入れるよう、
今日の状況にそって、展開の仕方を工夫したものだ。
■ 案内のパンフに掲載した内容を、
レクチャー&ワークショップ、
セッションの様子を映したビデオ、
皆での意見交換で進めていった。
色数字譜によるキーボードの両手奏や、
奏法譜によるベースやベル等での合奏、
オリジナル楽器や小道具でのプレイも皆さんで体験をした。
初めて手にするベースの演奏が出来たり、
キーボードでの移調奏がたやすく出来たり、
すぐその場で合奏になってしまったりする体験で、
皆さん、クライアントに寄りそった工夫の大切さを、
実感された模様である。
・・・好評をいただいた。
クライアントと誠実に向き合った中での工夫が、
きちんと受け止めてもらえたことに、
嬉しさが「じわっ」とこみ上げてきた。
■ 皆さんの感想から(要約)・・・
♪「都築先生の、工夫いっぱいの楽しい楽器などにびっくりしました。
・・・クライアントさん達の顔がどんどん浮かび、
あの人にはこれがよい、この人にはこうしてあげたいと、
現場を想像しながら受講できました。」
♪「人数や天候などに合わせて導入の方法を変えられたことが、
印象に残っています。・・・自分の授業の中でも考えたい。」
♪「今日はとてもいい音楽療法講座で、とても嬉しかったです。
・・・テーブルセッティングの時に、季節にちなんだ色布を使ったり、
音を出すのに色や数字を使ったりしてとけこみやすくする方法は、
魅力的だと思いました。」
♪「“こういうことをさせたい”というのではなく、
“この子はこういうのが出来ているから、
それに合わせて道具や教材を作ってあげる”と考えることの
大切さが分かった。
それによって子ども達が達成感を感じられるといいなと思いました。」
♪「“その人に合わせた”奏法譜や道具を考え工夫することや、
そういった心づかいに、目をくばらなくてはいけないと感じました。」
コメント
講習会の帰り、手芸洋品店に行き、桜色の布を4mほど買い四角に切り、持ち手を作り、56枚分できました。早速月曜日から精神科、高齢者の現場で都築先生の『さくらスカーフ』でのさくら体操を行なっています。職員の方からも好評で、「このような簡単な模倣が難しいということを改めて認識した」、「利用者さんが楽しく一つになり行なえた」など感想が聞かれました。目の前の中庭に桜が咲いているのを身ながらさくら色の布で遊び、皆笑顔が見られました。
教えて頂いたことを、頭の引き出しにしまいこまず、即実行に移す・・今年度はこの目標でいきます!本当にどうもありがとうございました。