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ちょうちょ / 再考

カテゴリ : ・ 随想

♪ ちょうちょ ちょうちょ なのはに とまれ

  なのはに  あいたら  さくらに とまれ・・・♪

 よく知られた <ちょうちょ> の歌詞である。

 

■ 「菜の花と桜の花は、同じ時期に咲いているのか?」

 

 先日、スタッフとのミーティングの折りに、この歌詞を話題にのせた。

 ミーティングのテーマは、

 グループセッションのまとめと、

 次回のセッションの打ち合わせであったが、

 そのセッションで <ちょうちょ> を歌っていたことから、

 ・・・脱線した。

 

 同じ時期に咲いていなければ、

 チョウは菜の花から桜の花へと、移り飛んでゆくことが出来ない。

 皆何となく、菜の花が終わってから桜の花になるような気がしていた。

 

■ この歌の由来を調べてみた。

 随分古い詩歌で、言葉使いが今とは違う。

 後に、その詩歌にメロディがつけられ、

 <ちょうちょ> になったそうである。

 

 そんなことを調べているうちに、ふと気付いた。

 歌詞は「菜の花」ではなく「菜のは」である。

 ならば、菜の花は咲いていなくてもよいのかと思った。

 ・・・が、後半の歌詞には、

 

♪ なのはの はなの はなから はなへ・・・♪ とあるから、

 やはり菜の花と桜の花がそろっていなければならない。

 

■ 大学への通勤で、岡崎から名古屋の先まで東名高速を車で走った。

 車窓の右や左に、ピンクの屏風と黄色の絨毯が大きく広がっていた。

 菜の花畑と桜並木とが隣り合わせに並んでいる。

 どちらも見事な花盛りである。


 そんなピンクと黄色の色模様が、高速道路沿いに何カ所かあった。

 毎年の後景なのだろうが、意識にのぼってはいなかった。

 ましてや <ちょうちょ> と結びついてはいなかった。

 

■ チョウは菜の花と桜の花との間を行き来できるのだ。

 これからは安心して <ちょうちょ> を歌える。

 

 ・・・いや、まだまだ安心出来ない。

 チョウが、花から花へと舞う姿は、目にしていない・・・。

2012-04-14 06:21:20 | コメント(0)
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