今回は、診断・療育・評価の視点から、
『音楽療法における基本技法』を取り上げ、
レジュメに添って、レクチャー・ワークショップ・意見交換という形で
進めて行きました。
◆ワークショップでは、
・<手をつなぎましょう>、
・リズムに乗せた自己紹介、
・トーンチャイム&ミュージックベルでの音のやり取り
(ペンタトニックで)、
・板ダイコ叩きとミニギター&ドラムによる
<こきりこ節><即興演奏>、
(ミニギターは、黒鍵に当たる音に調弦したペンタトニックで)
・ボタン式ベルの順鳴らしによる<茶色の小瓶>、
等々を行いました。
◆セッションのビデオも見ていただきました。
・2つのグループのセッションです(高等部・高等部卒業生で、
いわゆる楽器演奏が可能なグループとそれが困難なグループ)。
・どちらも<茶色の小瓶>の合奏場面なのですが、
対象者の状態・特質によりそった形で
編成・編曲を変えることで、
それぞれ楽しんで活動出来ることを、
同じ曲の演奏による比較で見ていただきました。
◆また最後のコマでは、
・セッションにおける「評価の視点」を
より理解していただくためのワークショップとして、
『評価表-スケール』づくりをしました。
(2グループに分かれて)。
①まず対象を設定し、
② 観察(チェック)項目を出し、
③各項目ごとの段階を言葉で表してゆく
という手順になるのですが、
みなさん、なかなか難しい作業となったようです。
・観察項目やその段階づくりは、
普段から対象者を多面的に見ていないと
出てこないものであるということに、
皆さま思い当たったようです。
◆そして、お茶とお菓子を前に輪になって座り、
皆さんからの感想を出し合いました(シェアリング)。
その後は感想文を書いていただき、
いつものようにハイタッチをしながら
<さようなら>の歌でお開きになりました。
◆ 次回は2012年2月の下旬か3月の上旬に、
集中講座を行いたいと思います。
内容は、対象者の持っている力を引き出し、
横に広げるためのいろいろな工夫です。
さまざまな小道具の工夫、楽器への仕掛け、
手掛かりの与え方(目印・合図etc.プロンプト)、
合奏での編成の仕方、
編曲の工夫等々についてふれてみたいと思います。