■ テレビでは、朝からずっと台風報道が続けられている。
そんな悪天候の中、4名の見学の方がいらっしゃった。
(女子高生二人と、その付き添いの方二人)
学園祭で音楽療法を取り上げることにしたので、
その取材(?)とのことである。
音・音楽・音楽療法について、
スライドなども使ってお話した後、
セッションの見学をしてもらった。
(小1の男児の個別セッションで、
事前に親御さんの了解を得ておいたもの)
■ このお子さんが、
見学者に緊張したりしないかと、
丁寧に様子を見つつセッションを進めていった。
当初はやや緊張感が感じられたが、
やがていつものように笑顔が出てきた。
最後にはその場のみんなで、
布を持って揺らしたり、グルグルとフロアを回ったり、
スズ輪(カラーロープにスズを多数取り付けた手作り楽器)を
ニコニコしながら鳴らしたり・・・、
といった活動に展開できた。
普段の個別セッションとは一味違った場になり、
親御さんも、
お子さんの今までにない側面を見ることが出来て、
喜んでおられた
■ このような場面展開にするためには、
お子さん(クライアント)の状況を観るだけではなく、
見学者の状況も観ておかなければならない。
時間の経過と共に、
クライアントのみならず見学者の方にも心情的な変化が生じてくる。
それを敏感に感じ取りつつ、
無理のない形(活動)で両者を結び付け、
場の中にある種の一体感を作り上げて行く。
「見る者―見られる者」から「ともに場にいる者」への変化である。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
アーカイブはこちらへ → http://mgw.blog.ocn.ne.jp/blog/