三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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MGW集中講座を行いました

カテゴリ : ! イベント

 10月02日(日)10:30~16:00

 MGW研究所・集中講座を行いました。

 
今回は、診断・療育・評価の視点から、

『音楽療法における基本技法』を取り上げ、

レジュメに添って、レクチャー・ワークショップ・意見交換という形で

進めて行きました。

 

◆ワークショップでは、

 ・<手をつなぎましょう>、

 ・ リズムに乗せた自己紹介、

 ・ トーンチャイム&ミュージックベルでの音のやり取り

      (ペンタトニックで)、

 ・ 板ダイコ叩きとミニギター&ドラムによる

    <こきりこ節><即興演奏>、

   (ミニギターは、黒鍵に当たる音に調弦したペンタトニックで)

 ・ ボタン式ベルの順鳴らしによる<茶色の小瓶>、

 等々を行いました。

 

 ◆  セッションのビデオも見ていただきました。

  2つのグループのセッションです(高等部・高等部卒業生で、

  いわゆる楽器演奏が可能なグループとそれが困難なグループ)。

  どちらも<茶色の小瓶>の合奏場面なのですが、

  対象者の状態・特質によりそった形で

  編成・編曲を変えることで、

  それぞれ楽しんで活動出来ることを、

  同じ曲の演奏による比較で見ていただきました。

  

◆また最後のコマでは、

  セッションにおける「評価の視点」を

  より理解していただくためのワークショップとして、

  『評価表-スケール』づくりをしました。

   (2グループに分かれて)。

 

 ① まず対象を設定し、

 ② 観察(チェック)項目を出し、

 ③ 各項目ごとの段階を言葉で表してゆく

  という手順になるのですが、

  みなさん、なかなか難しい作業となったようです。

  観察項目やその段階づくりは、

  普段から対象者を多面的に見ていないと

  出てこないものであるということに、

  皆さま思い当たったようです。

  

◆そして、お茶とお菓子を前に輪になって座り、

  皆さんからの感想を出し合いました(シェアリング)。

  その後は感想文を書いていただき、

  いつものようにハイタッチをしながら

  <さようなら>の歌でお開きになりました。

 
◆ 次回は2012年2月の下旬か3月の上旬に、

  集中講座を行いたいと思います。

  内容は、対象者の持っている力を引き出し、

  横に広げるためのいろいろな工夫です。

 

  さまざまな小道具の工夫、楽器への仕掛け、

  手掛かりの与え方(目印・合図etc.プロンプト)、

  合奏での編成の仕方、

  編曲の工夫等々についてふれてみたいと思います。 

文化教室にて 1 / 生活の中での音

カテゴリ : ・ 随想

◆ これは数年前、私が講師をしていた

NHK文化教室(名古屋市・栄)でのことである。
 

~音楽のある生活・“こころ豊かなくらし”を考える~

というテーマで、受講者(年輩の方が多い)に

お考えを出してもらった。
 

① まず、「生活」の中にはどんな音があるか、

 一人ずつ順に挙げてもらいその言葉を板書して行った。
 

② 次に、その中で気分のいい音はどれか 、

 嫌な感じのする音は何かをお聞きし、

 それに従って○△×をつけたところ、以下のようになった。
 

< ○のもの > 

 川の音(せせらぎ) 

(朝の)包丁とまな板の音 

(夜明けの)小鳥のさえずり

 朝のTVのニュース 

 朝刊を配る音 

 牛乳配達のビンの音 

 子ども達のいろいろな声
 

< ○ ×は、ケースバイケースのもの > 

  子どもが遊ぶ中での音

  親が子どもを叱る声 

 階段の上り下りの音 

 ドアの開けたり閉めたりする音

  歩く音 

(朝の)犬の鳴き声
 

< △のもの > 

 車の音(交差点の側に住んでいる) 

 電化製品から出る音(例:チン) 

 目覚ましの音 

 パソコンのキーの音 

 物売りの声
 

  < ×のもの > 

 工事の音(機械音) 

 パイプを流れる水の音(マンション住まいで) 

 救急車 

 車のブレーキ音 


◆ これらから考えると、好ましい音とは、

・さり気なく、

・音量が大きくなく、

・鋭くなく、

・柔らかい音

ということであろうか。
 

③    次に、思い付いた楽器の種類をあげてもらった。

出てきたのは・・・、

ピアノ ギター アコーディオン 

トーンチャイム トランペット 

バイオリン ビオラ フルート 

太鼓 三味線 琴 ハープ 尺八 

パイプオルガン 鍵盤ハーモニカ 

リコーダーが挙げられ、

その次に電子オルガンが出てきた。
 

ここまで、電子楽器があげられなかった訳であるが、

受講者の年代に由来するのであろうか・・・。

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