三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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東京にて②・・・講座(力動精神医学)

カテゴリ : ・ 随想

■ 翌日の1月29日(日)は、新宿にいた。
   松井紀和先生(精神科医・日本の音楽療法のパイオニア)の
  
   講座を受けるためだ。

 

■ この講座は、音楽療法の臨床に携わるベテランを対象にして、
   毎年開かれているもので(定員20名)、

   様々なテーマが展開されてきた。

 

■ 今回で16回目(16年目)になるが、
   私はほぼ皆勤である(一回だけ欠席)。

   欠席したのは、

   日本音楽療法学会東海支部の大会と

   日程が重なったためで、

   東海支部長であった私は、

   その大会を抜けるわけにはいかなかったのである。

 

■ 今回は『力動精神医学』についてのもので、
   歴史的な流れ、いろいろな考え方の変遷、現在の状況等について、

   ご自身の体験も踏まえた、

   中身の濃いお話を伺うことが出来た。

   今回も、自分の臨床をより深く見つめる機会となった。

東京にて①・・・同窓会(通園施設)

カテゴリ : ・ 随想

■ 1月28日(土)、東京の有楽町に行った。
   都立の通園施設職員の同窓会である。
  
   (現在これらの施設は、区・市に移管されている)

 

■ 私は、以前東京都福祉局の職員として、  
   府中と町田の通園施設で、
 
   障がい幼児の療育に携わっていたのだが、
  
   その頃の都立通園施設各所の仲間13人との再会である。
  
   最年長の参加者は84歳になっていた。

 

■ 20数年ぶりの再会になろうか・・・、   
   お会いしてすぐに「Aさんだ」と分かる方もいれば、
  
   目の前の姿が頭の中で順々に変換され、
  
   しばらく後に「Bさんだ」と翻訳されてくる方もいる。

 

■ いずれにしても、しゃべり出すと  
   その人その人の雰囲気が以前のままに伝わってくる。
   
   障がい者や高齢者や幼い子ども達の事など、
   
   まだまだ福祉について、熱く語っている・・・。





文化教室にて-都々逸-

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

◆ 俳句は五・七・五、

  短歌は五・七・五・七・七ですが、

  七・七・七・五の、

  都々逸(どどいつ)というものがあります。

  名古屋発祥のお座敷歌で、
  寄席の音曲でも粋な文句にのせて唄われています。
 

  「お前百まで わしゃ九十九まで、 共に白髪の 生えるまで。」

  という、有名な句がありますが、これも都々逸です。

  指折り数えながらこのフレーズを唱えてみると、

  ちゃんと、七・七・七・五になっているのが分かります。
 

◆  この言葉のリズムは、
  4拍子で取ることが出来(間合いとして休符の部分もあります)、

  都々逸を二つつなげると、

  4拍子・8小節の曲にのせて歌うことが出来ます。

  試しに「お前百まで・・・生えるまで。」×2を、

  <ゆき> ♪ ゆきや こんこ あられや こんこ・・・

  にのせて、歌ってみてください。

<ゆき>に上手く載せられることが分かるでしょう。

<たき火>でも<メリーさんの羊>でも<ロンドン橋>でも大丈夫です。
 

◆ さて、ちょっと年輩の方たちがメンバーの

  この文化教室でのある年の暮れのひとこま、

  私が考案した、この「都々逸による替え歌づくり」

  というのをやってみました。 

  5、6人のグループに分かれて、

  季節にちなんだフリートークをしていただいた後、

  その中で出てきた幾つかのキーワードで句を作っていただき、

  それを<たき火>のメロディーにのせて歌ってみました。 


  出てきたのは、 

    ①明るい笑顔 楽しい仲間 海外旅行に 出かけよう 

      ②いつもの散歩で 逢う人ごとに 笑顔交わして おはようさん 

     ③いつも大変 新聞配り 転ばないでね 雪の朝

  皆さん「自分たちの歌という気がする」と気に入ってくれた様子。

  懐かしのメロディにのせて、ほんわかムードで歌われていました。

  
 はじめから都々逸仕立てにして下さいというと難しいのですが、

 ワイワイ・ガヤガヤの、キーワード出しの過程をいれるのがミソです。

 
◆  手順を整理すると、

  ①まずは時節にそったテーマなどを設定し、

   グループでワイワイ・ガヤガヤと

   自由な雰囲気でいろいろなキーワードを出し合う。

   ②それらの言葉をつむいで、七・七・七・五の句にする。

   ③これを二句つなげ、なじみの曲にのせて皆で歌う。

 
◆ 大学での授業にも使ってみました。

  授業の最終回に、私の授業のなかで学んだことを、

  この手法で学生さん達にまとめてもらいました。

  なかなかポイントをついたまとめになり、

  それをみんなで歌うことで盛り上がりのあるまとめになりました。

 
◆  この都々逸式替え歌づくりの活動で、

   グループ内交流が促進され、

   作品完成の達成感と共に

   メンバー相互の一体感が得られるようです。

市民講座・終了

カテゴリ : ! イベント
2011/10/31 『市民講師のお試し講座』終了しました。

日時:10月29日(土)、

岡崎市図書館交流プラザ(Libra)での、

私の講座を終えました。

いつの講演でもそうですが、

内容を分かりやすくお伝え出来るようにと、

スライドとビデオの準備に

ずいぶん時間をかけました。

MGW集中講座を行いました

カテゴリ : ! イベント

 10月02日(日)10:30~16:00

 MGW研究所・集中講座を行いました。

 
今回は、診断・療育・評価の視点から、

『音楽療法における基本技法』を取り上げ、

レジュメに添って、レクチャー・ワークショップ・意見交換という形で

進めて行きました。

 

◆ワークショップでは、

 ・<手をつなぎましょう>、

 ・ リズムに乗せた自己紹介、

 ・ トーンチャイム&ミュージックベルでの音のやり取り

      (ペンタトニックで)、

 ・ 板ダイコ叩きとミニギター&ドラムによる

    <こきりこ節><即興演奏>、

   (ミニギターは、黒鍵に当たる音に調弦したペンタトニックで)

 ・ ボタン式ベルの順鳴らしによる<茶色の小瓶>、

 等々を行いました。

 

 ◆  セッションのビデオも見ていただきました。

  2つのグループのセッションです(高等部・高等部卒業生で、

  いわゆる楽器演奏が可能なグループとそれが困難なグループ)。

  どちらも<茶色の小瓶>の合奏場面なのですが、

  対象者の状態・特質によりそった形で

  編成・編曲を変えることで、

  それぞれ楽しんで活動出来ることを、

  同じ曲の演奏による比較で見ていただきました。

  

◆また最後のコマでは、

  セッションにおける「評価の視点」を

  より理解していただくためのワークショップとして、

  『評価表-スケール』づくりをしました。

   (2グループに分かれて)。

 

 ① まず対象を設定し、

 ② 観察(チェック)項目を出し、

 ③ 各項目ごとの段階を言葉で表してゆく

  という手順になるのですが、

  みなさん、なかなか難しい作業となったようです。

  観察項目やその段階づくりは、

  普段から対象者を多面的に見ていないと

  出てこないものであるということに、

  皆さま思い当たったようです。

  

◆そして、お茶とお菓子を前に輪になって座り、

  皆さんからの感想を出し合いました(シェアリング)。

  その後は感想文を書いていただき、

  いつものようにハイタッチをしながら

  <さようなら>の歌でお開きになりました。

 
◆ 次回は2012年2月の下旬か3月の上旬に、

  集中講座を行いたいと思います。

  内容は、対象者の持っている力を引き出し、

  横に広げるためのいろいろな工夫です。

 

  さまざまな小道具の工夫、楽器への仕掛け、

  手掛かりの与え方(目印・合図etc.プロンプト)、

  合奏での編成の仕方、

  編曲の工夫等々についてふれてみたいと思います。 

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