三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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MGW集中講座

カテゴリ : ! イベント

■  風を伴った雨降りの朝、やや肌寒い。

いつもは音楽の中での動きから始めるが、

今日は、暖かいお茶とお菓子での、

互いの自己紹介から始めた。

参加者がスムーズに場に入れるよう、

今日の状況にそって、展開の仕方を工夫したものだ。

 

■  案内のパンフに掲載した内容を、

レクチャー&ワークショップ、

セッションの様子を映したビデオ、

皆での意見交換で進めていった。

 

色数字譜によるキーボードの両手奏や、

奏法譜によるベースやベル等での合奏、

オリジナル楽器や小道具でのプレイも皆さんで体験をした。

 

初めて手にするベースの演奏が出来たり、

キーボードでの移調奏がたやすく出来たり、

すぐその場で合奏になってしまったりする体験で、

皆さん、クライアントに寄りそった工夫の大切さを、

実感された模様である。

 

・・・好評をいただいた。

   クライアントと誠実に向き合った中での工夫が、

   きちんと受け止めてもらえたことに、

   嬉しさが「じわっ」とこみ上げてきた。

 

■  皆さんの感想から(要約)・・・

 

 ♪「都築先生の、工夫いっぱいの楽しい楽器などにびっくりしました。

   ・・・クライアントさん達の顔がどんどん浮かび、

   あの人にはこれがよい、この人にはこうしてあげたいと、

   現場を想像しながら受講できました。」


 ♪「人数や天候などに合わせて導入の方法を変えられたことが、

  印象に残っています。・・・自分の授業の中でも考えたい。」


 ♪「今日はとてもいい音楽療法講座で、とても嬉しかったです。

  ・・・テーブルセッティングの時に、季節にちなんだ色布を使ったり、

  音を出すのに色や数字を使ったりしてとけこみやすくする方法は、

  魅力的だと思いました。」


  ♪「“こういうことをさせたい”というのではなく、

   “この子はこういうのが出来ているから、

   それに合わせて道具や教材を作ってあげる”と考えることの
         大切さが分かった。
   それによって子ども達が達成感を感じられるといいなと思いました。」


  ♪「“その人に合わせた”奏法譜や道具を考え工夫することや、

   そういった心づかいに、目をくばらなくてはいけないと感じました。」

花だより / かたくり

カテゴリ : ・ 随想

香嵐渓(愛知県・豊田市)へ、

かたくりの花を見に行った(3/29)
 

かれんな花である。

 


 

山肌一面のかたくりの花。

花見の、人の列が続いている。

芸の種目

カテゴリ : ・ 随想

■  4, 15, 30~60,

さて、この数列は・・・?

 

1は、「ザ・イロモネア」で・・・・・ 1分。

4は、「M1」で・・・・・・・・・・ 4分。

15は、「寄席の高座」で・・・・・・・15分。

30~60は、「落語の独演会」で・・・  30~60分。

 

それぞれの持ち時間だ。

 

■  時間の長短は、

芸を組み立てる構造が異なるということで、

その構造の違いは、

届ける相手が異なるということだ。

 

漫才でも、寄席の高座(15分)でのものと、

M1(4分)のものとでは、

届ける相手が異なる。

一方は、木戸銭を払ってその場にいるお客、

もう一方は、お茶の間のお客。

 

背景が違うのだから、

それらの優劣を一律に論じることは出来ない。

例えば、100m走と400m走はどちらも競走であるが、

選手にとっては、

レースのつくりがまったく異なった種目であるように。

 

■  一方は、時間をかけて作りこみ、繰り返すことで完成し、

それをじっくり待っているお客がいる世界(特に古典落語)。

もう一方は、飽きっぽいお茶の間の観客であり、

瞬発力・即ウケを求められる世界。

 

だから、寄席とM1では種目が異なる。

「漫才」と「MANZAI」だ。

 

■  それぞれの種目に、プロがいる。

ある種目専門のプロもいれば、

いくつかの種目をこなせるプロもいる。

いづれにしても、尋常なことではプロにはなれない。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

■  今、「ザ・イロモネア」を見ている(3/29)。

“1分枠の中で確実に笑いを取れ”というルールは、

飽きっぽいお茶の間の観客には適したサイズなのであろう。

 

演者は客席の反応を感じ取り、

瞬時にネタの流れを変えたりしている。

(あせったり、パニくったりもしつつ)

 

そこで、司会者(ウチ・ナン)が、

「○○でしたね」などとフッテくる。

チャチャ・ツッコミに見えるが、

みごとなコメントともなっており、

的を射ている。

 

演者も司会者も、全てが見えているのである。

袖で見ている他の芸人さんも、

フラれれば、即座にそこで起きていた状況を、

チャチャやツッコミの形でコトバにしている。

 

プロは、場をよく見ている。

 

■  じっくり作りこむことも、

瞬時に場に即応し、瞬発力を発揮することも、

どちらもプロに求められている。

 

セッションをするのも同じこと。

私たちの盗むべきものは、

あちらこちらにある。

議長

カテゴリ : ・ 随想

■  昨日(3/28)は、

愛知県音楽療法研究会の総会。

一年の振り返りと、

これからの一年の方向を決める日だ。

 

私は、議長として場をリードしたが、

難しい場面は一つもない。

長年の仲間で、和気あいあいとしている。

 

でも、大阪市や名古屋市の議長さんは、

大変なんだろうなぁ~。

児童デイサービスにて

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  昨日(3/27)は、

名古屋の児童デイサービスにてセッション。

施設長さんが、MGW研究所のHPを見られたことでのご縁である。

 

HPの「指導の理念」( http://mgw.hp4u.jp/research  )に、

子ども達と向き合う、私たちの姿勢を書いているのだが、

それを受け止めていただけたかと思うと嬉しい。

ほんと~に、一所懸命書いた文章なので・・・。

(挿絵は、女性スタッフが描いてくれた。やさしさが伝わる。)

 

■  ここの子ども達と会うのは、この日で5回目。

私がセッションの準備をしている間に、

子ども達はフロアのマットの上に座り、

私の方を見つめている。

視覚障がいのお子さんも、

身体をこちらに向けて、“みつめて!”いる。

 

何かの、公演前の舞台に立っているような感がする。

これからやることに対しての、興味と集中が感じられる。

 

「うれしい!」 

 

今までの働きかけの中で、

子ども達が確かな変化を示してくれた・・・と感じた。

 

■  しかし、単にセッション回数を重ねれば、

いい状態になるというものではない。

年齢や障がい等、さまざまな状態のお子さん達。

けっして軽くはない障がいを持ったこのお子さんたちに、

楽しいひと時を過ごしてもらうためには、ずいぶん準備がいる。

 

・お子さん達の状態がよく分からない時には、

柔軟な場面展開が出来るように、

いろいろな楽器や小道具を用意しておく。

・プログラムも、あの場合、この場合と、いろいろ準備しておく。

そうして、さまざまな場面に即応させてゆく。

 

・状態(障がい・発達段階・行動のありようetc)が分かってくると、

いろいろなことが“想定内”となり、

働きかけのポイントが固まって来る。

持ち物も、プログラムもすっきりしてくる。

 

・ここでも、初回にはかなり沢山の楽器や小道具を

車に積み込んできたのだが、

今回は持ち物がずいぶんすっきりしている。

私とお子さん達とのつながりが、

実感出来るようになって来たこともある。

 

■  <おはよう>の歌(オリジナル曲)と共にタンバリンを差し出すと、

ポンポンと音を返してくれる。

初回では見られなかったものだ。

この曲がなじみになったのだろうか。

(エコー技法*を使っている:*松井)

 

・・・こうして、セッションが進んで行った。

子ども達も、私も、共にニッコリ・ニッコリしていた。・・・

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