■ 成人女性(知的障がい/20代)との個別セッション・・・。
今日は何か情緒が不安定で、
「イヤ、イヤ(この人特有の表現)」を連発。
ハッハァ、ハッハァと小刻みな息をし、
それにともなって肩が小さく揺れている。
私はそばに立ち、丁寧にこの人の息に合わた呼吸を続け、
そこから、次第にゆっくりとした息づかいに変えていった。
するとこの人の息もゆったりと落ち着いてきた。
それを見届け、その息づかいのニュアンスとテンポに合わせて、
<♪ ひよこがね お庭で ちょこちょこ かくれんぼ ♪>と、
歌いかけてみた(この人は、昔の童謡が好みである)。
すると、表情が明るくなり、共に歌いだした。
体を左右に揺らしつつ手拍子もしている。
■ この息合わせは、気持ちに対するチューニングを、
体の動きから入って行ったものである。