■ 今までにも書いてきたように、
随時セッションの中でお絵かきの時間を取っている。
そこでの表現は、その子の今の関心ごとが表され興味深い。
自閉症の子では、同じ図柄が長期に渡って描かれることもあるが、
よく見ると、その中にもその時々のものが出ている。
その、絵での表現が文字に変わってくることがある。
文字を覚えてくると、そのことが嬉しくて、
文字を書くという表現をしているようである。
新たに獲得した力をいろいろな所で使ってみたいのである。
(cf:運転免許の取得したての頃は、用もないのに車を出したがる。)
■ 今日の午前中のセッションで、小3の男児が文字を書いた。
いつもは、本人考案のゲーム機(書き連ねた数字をあしらった絵)であるが、
今日は「1はむたろう」「2りぼんちゃん」・・・と、
数字の後に、子ども向けアニメのキャラクターの名前を書いている。
BGMに<マルモリ>を流しておいたところ、
曲の終わりに合わせて「できた!」。
(これは、活動の時間的な見通しを、
音楽を使って本人に分かるようにしたものである。)
「これはなに? はむたろう?」などと聞いてみると、
何か台本があるかのように、
よどみなく、それぞれについて説明してくれた。
その時、ニッコリ、ニッコリしていた。