三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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初めての歌

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  昨日、自主グループのセッションで、

     <つき>を使った活動をした。

 

     この曲のフレーズに合わせて、

     ベルをド・シ・ラ・ソと鳴らすと、

     メロディと響きあう。

     こうして、ベルを順に鳴らしたり、

     タイコを叩いたり、

     一人ずつ歌ったりする活動を行った。

     (もちろんプログラムはこれだけではなく、

           他にもいろいろな活動が入っている。)

 

■  これらをセッションの終わりに、

     お母さん方に披露した(簡易発表会)。

 

     曲に沿って自分の前のベルを鳴らす活動では、

     私の手ぶりに応じて、「待つ―鳴らす」が出来ていた。

     以前には、この「待つ」ことが出来なくで、

     皆どこでも鳴らしていたのだが・・・。

     お母さん方から、

    「前には絶対こんなのできなかったよね」

     という声が聞こえてきた。

 

     マイク代わりにマレットを渡しての、

     一人一人の歌の場面では、

     私と共に、とつとつとだが一曲歌い切った人がいた。

     その人のお母さんが、うっすらと涙を浮かべ、

     「(歌を歌うのは)初めてです。感激しました。」とおっしゃり、

     瞼を押さえていた。

 

     このグループのメンバーとの関わりは幼児の時からで、

     今は成人になっているが、

     お母さん方は、少しずつの変化をとてもよくとらえてくれている。

 

                        ・・・嬉しい・・・

勘違いの歌詞

カテゴリ : ・ 随想

■  この時期は、季節の歌として<つき>を使うことが多い。

     あの、♪でたでた月が・・・♪である。

 

     以前ある施設で、この曲をセッションに使った時のこと・・・、

     20代の指導員さん達(女性)が、

     「・・・ボールのような月が・・・」と歌っていた。

     もちろん、真ん丸な月を丸いお盆に例えた、

     「盆のような月が」が本来の歌詞なのだが、

     どちらも丸い形で、「ぼ~ん」と「ボール」で音もよく似ている。

     この歌詞で覚えてしまっていたものであろう。

 

■  この手の思い違いは幾つか聞く。


     ♪お~えんがわには 日がいっぱい♪は、

     「お縁側・・・」だが、

     「応援側・・・」と思っていた人がいた。

 

     ♪うさぎ おいし かの山♪は、

     「うさぎ 追いし」だが、

     「うさぎ 美味し」と食べる話になっていたりする。

 

     ♪夕焼け小焼けの 赤とんぼ おわれて 見たのは♪は、

     「(背)負われて見た」のだが、

     「追われて見た」だったりする。

環境の推移

カテゴリ : ・ 随想

■  以前は、MGW研究所のそばに田圃があったが、

     そこがだんだん埋め立てられ、

     今では、駐車場や会社の用地になっている。

 

     水場が無くなったためであろうか、

     昨年までは、夏が近づくとその田圃から、

     ひっきりなしにカエルの鳴き声が聞こえていたが、

     今年はついぞ聞かれなかった。

 

■  もう一方では、

     住宅が取り壊され、

     新たにぽっかりと空き地になった所がある。

     茶色の地肌が広がっていたが、

     いつの間にやら、たくさんの草が丈を伸ばし、

     ミニひまわりが咲き乱れ、

     トンボの群れが舞うようになった。

事前準備

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  来週、ある施設でのセッションを行うが、

     そこは初めてうかがう所である。

     利用者は、成人の知的障がいの方たちとのこと。

     状況のおおまかな説明はいただいているが、

     出来る準備はしておくに越したことはない。

     そこで、事前訪問をすることにし、施設の担当者の方にお伝えした。

 

     どんな場所(部屋)でするのかということは、

     セッションを左右する大きな要素であり、

     部屋の大きさや、採光の具合、その場の持つ特有の雰囲気etc.も、

     踏まえておかなければならない。

 

     遠隔地での依頼の場合には、事前訪問はできないが、

     インターネット上で、その地域の写真を見たり、

     施設の配置・間取りetc.を見たりすることは出来る。

 

■  講演を依頼された場合にもそのようにしている。

     受講者の気持ちの動きは、講演内容だけではなく、

     会場(うつわ)によっても変わってくるからである。

 

     始めに頼まれていた会場が変更になり、

     それに合わせて講演の筋立てを調整したこともある。

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     うつわには、いろいろな要素が含まれている。

学会3 / 音楽外要素

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  音楽療法では、

     言うまでもなく音楽が大切な要素であるが、

     そのセッションは、

     様々な要素で構成され、展開されてゆく。

     今回の学会発表では、

     「療育的セッションにおける、音楽外要素と音楽技法との関わり」

    と題して、このことを、一事例を通して考察してみた。

 

■  この中で、

     ♪たとえば、イスという物の置き方一つとってみても、

     母親・子ども・セラピストとの関係性の中で

     配慮すべき要素があることが見えて来たり、

     ♪また、なじみの音楽という要素がよく使われるが、

     この「なじみ」を、

     なじみの物・なじみの活動・なじみの歌・なじみの人etc.、

     というように柔軟に拡張して行くことで、

     クライアントを、新たな活動に安全に導きうること等々、

     いろいろなことが示された。

 

■  セッションにおける音楽の役割は、

     今回は個々の音・音楽を見るのではなく、

     エコー技法・対話技法・モデリング・未解決技法etc.の

     「技法」という観点で、音楽外要素とつなげてみたが、

     次回はこれらの技法を、

     セッションにおける具体的な音・音楽を通して考察してみたい。

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