三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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発想の源

カテゴリ : ・ 随想

■ 「発想法」というものがいろいろある。

    柔軟にセッションを展開するために、
      それらも勉強してみたが、

      活動内容を工夫したり、

  まとめたりする際に、

  役立っている。

 

  自分の中の雑多な考えや、

  思いつきやなどが次第にまとまり、

  タテ・ヨコにと整理され形をなしてくると、

  ある種の興奮や感激を味合う。

 

■ 因みに、○○法と名付けられた「発想法」が幾つもあり、

  そのフォーマットもWebで検索すると幾つも出てくるので、

  折りがあれば、それらにふれてみるのも面白いだろう。

 

  ただし、大切なのは

  現状をより良く変えて行こうという問題意識であり、

  発想法が先にあるのではない。

  現状で良しとしてしまえば、

  何も生み出す必要はないのだから。

 

■   発想の源は、

  解決すべき「困った」問題を抱えているかどうか、
  ということかも知れない。 

縦と横

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  前後・左右・上下・縦横・・・、
   物事は、どこから見るかで形が違う。

   全体を把握するためには、

   多方面からの視点が必要である。

 

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■  まだ駆け出しの頃、

     療育についての研究会で、

     縦の発達・横の発達ということを学んだ。

 

■  「縦の発達」というのは、

     通常使う意味での発達である。

 

    「横の発達」というのは・・・、

    障害児の発達を保証するには、

    出来ないことを出来るようにして行く

    という視点(タテの伸展)のみではなく、

    いま現在持っている力を尊重し、

    それが皆の中で発揮できるように(ヨコの広がり)、

    取り組んで行こうという意味合いのものであった。

 

    障害児の生活全般を、

    それぞれの状態に応じて豊かにするには、

    どう考えたらいいのか、

    どういう取り組みをしたらいいのかという、

    運動論的なものも入った考え方であったように思う。

 

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■  先に先にと促すだけではなく、

    子どもが現在持っている力をうまく生かし、

    その使いどころを、

    子どもの状態に応じて作り出し提供することも、

    セラピストの役割であろう。

 

    これは何も障害児に限ったことではなく、

    さまざまな状態のクライエントに対しても言えることである。

  毎回のセッションそのものが人生のひとこまであり、

    クライエントの存在が生かされなければならない。

 

■  どのクライエントもその時々に持っている力がある。
     その力を生かし、

    その人生のひとこまが

    豊かになって行くことを考えたい。

おたより / 二つの施設

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  昨日、毎月セッションにうかがっている、

     二つの施設(社会福祉法人)よりおたよりが届いた。

 

■  一つは利用者さんのことを綴った施設の機関誌で、

   MGW研究所スタッフで行っている、

     音楽療法のことを書いてくれていた。

    (嬉しく思った。)


   
 

■  もう一つは、

     創立100周年を迎えるとのことで、

    その記念式典へのご案内であった。

    100周年ということは、創立が大正元年。

    いつもうかがっている施設が、

    そんな長い歴史を持つ社会福祉法人に連なることをはじめて知った。

現場体験

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■ 4月より週一で、実習生をむかえている。

 音楽療法コースの二人の学生さん(4年生)で、

 2年生・3年生の時に、

 大学で私の授業を受けている。

 

 知らない人のもとでの実習よりは、

 気持ちが楽かと思うが、

 実際の現場に立つのは、

 やはり緊張があるようだ。

 

■ しかし場数を踏んでくると、

 始めのころには見えなかったものも、

 段々と見えて来たりしている様子。

 それぞれのペースで、

 いろいろなものを持ち帰ってくれればと思う。

ドラム即興 / 達成感

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■ 昨日のセッションのひとこま。

 

 小3の男の子が自由に叩くドラムに、

 アシスタントはピアノで、

 私は(子どもの横に座り)ドラムで、

 合いの手(エコー技法・対話技法)を入れる。

  

 子どもからの音を尊重し、

 無理なリードにならないよう、

 私もアシスタントも丁寧に音を付けてゆく。
 次第に子どもの出す音が秩序だって来る。

  

■  ひとしきり、

 このドラムとピアノの3人での即興/やりとりが続いたところで、

 子どもの方からそろそろ終わりという感じにしてきた。

 (私が、そう感じ取った)

 私とアシスタントは、

 子どもの音と動きから、

 終止になって行くことを察知し、

 3人で共にフィニッシュをむかえる。

 

 「できた!」と、その時子どもが口にした。

 何らかの達成感が得られたのだろう。

 この達成感が子どもの中の自己評価を上げ、

 新しいことに向かってゆく気持ちを生み出してゆく。

 

 子ども達のそんな成長を、

 ずいぶん見させてもらってきた。

 

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