■ 昨日書いた「二人羽織技法」、
要は二人で一つのことをするのだが、
二人三脚のように同じことをするのではなく、
異なる役割で、一つのことを形にして行くというものだ。
例えば・・・・。
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■ ギターでは、
こちらがコードを押さえ、
子どもにストロークをしてもらう。
向かい合ってやることもあれば、
寄席での二人羽織のように子どもと重なって座り、
こちらが後ろから手を伸ばしてコードを押さえることもある。
■ ベースをテーブル上に置いて、
メロディ奏にすることもある。
ベースの弦は4本あるが、
3本はガムテープで押さえておく。
子どもは開いている1本の弦を爪弾く。
こちらがフレットを押さえてゆくと、
メロディが出てくるという仕掛けだ。
■ リコーダーでは、
歌口を子どもに向けて差出し、
こちらが穴の操作をする。
■ ドラムでは、
こちらがペダルを担当(ベースドラム・ハイハット)したり、
共に叩いたりして、
子どもと共にリズムを作り出す。
■ ピアノでは、
子どもが右手部分を、
先生が左手部分をなどというのは、
ごくごく普通に見られることだが、
これも「二人羽織技法」という言葉に含めることが出来る。
子どもが自由気ままに出した音でも、
うまくこちらの音を重ねると、
二人での即興演奏にまとまってくる。
■ 子ども達は、
伸ばすところは伸ばすように、
つまったところはつまったようにと、
リコーダーを吹いたり、
ギターをストロークしたりと、
曲にそった音出しをしてくれる。
自分のやっていることが、
形として現れるのがとても嬉しいようで、
笑みを浮かべたり、
笑い声を立てたり、
チョウダイの仕草で、
「もっとやって」とリクエストしたりする。
■ 工夫すれば、「○○では・・・」と、
○○の中にいろいろな楽器や活動を入れることが出来る。
子どもが今持っている力は限られているかも知れないが、
働きかけを工夫すると思わぬ形が出来てくる。