2011.02.05のブログに載せたものですが、
昨日のチューニングつながりで、
もう一度出します(元稿は2004/05.09に記述)。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
■ 2004/05.09に書いておいた原稿ですが、
公開が今になってしまいました。
今では(株)ヤイリギターの一五一会(いちごいちえ)で、
一般に知られているワザかも知れませんが、
ここに書いたのはずっと以前から私が工夫していたことです・・・。
簡易な奏法を取り入れることで、
自分やクライエントの力が広がったように感じます。
エレキベースやキーボード等についての工夫もありますが、
それは別稿にします。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
■ ウクレレ
4本の弦のチューニングを、
オープンでメジャーコードにしておきます。
(例えばド・ミ・ソにしたり、ドとソのみにしたり)
こうすれば、左手の人差し指で4本の弦を押さえ
(大バレー/セーハ)、その位置をスライドさせるだけで、
各種のコードになって行きます。
オープンの他、指板上の二カ所に印を付けておけば
3コードがすぐに出せます。難しい指使いはいりません。
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
■ ギター
6本の弦のチューニングを変えると、
同様にある種の演奏が簡単に出来ます。
① 上記のウクレレの様にするのも一つの方法です。
でもギターでは慣れないと大バレーが出来ません。
② そこでモードの音を拾ってチューニングする、
というのがもう一つの方法です。
ジャンジャン・ポロポロとかき鳴らすだけで、
合奏に加わることが出来ます。
♪たとえば、ピアノの黒鍵の
いくつかの音に合わせておけば(ペンタトニック)
これで<こきりこ節>等に合わせることが出来ます。
また、各弦をラとミのどちらかに合わせて、
ラとミの組み合わせにしておけば、
これをかき鳴らすだけで、
大抵のわらべ歌に対応することが出来ます。
他にも、いろいろなモードの音を拾ってきて
各弦に合わせておけば、
それなりの雰囲気を持った即興演奏となります。
♪ジャンジャン・ポロポロ・ポロンジャンと、
弾き方に変化を付けてみると、
だんだんとその音にのってきます。
そこにピアノの即興演奏が入れば尚更ですが、
簡単な小楽器のリズムで合いの手を入れるのも一興です。
そのように参加メンバーでやっていると、
「音仲間」になって来ます。
どこか気持ちが通じて来ます。
これは、ギターの出す音が限られている
という制約(枠組み)により、
皆での音出しに自由度を与えているのです。
「全く自由に・・・」と言われるよりも、
「この範囲の中で・・・」と言われた方が気楽なのです。
(因みに、音楽療法ではこの枠組みの取り方を、
クライエントさんの状態に応じて行って行きます。)
♪どのようなチューニングをするかによって、
出てくる音の雰囲気が左右されるので、
そこは場の参加メンバーの様子を見て即応出来るように、
いくつかの「仕入れ」はしておいた方がいいでしょう。