三河地域 、愛知県岡崎市欠町で音楽療法を通し、障がいを持つ方の成長・発達・豊かな心づくりのお手伝いをしております。

三河 岡崎市の音楽療法(ミュージックセラピー)はMGW研究所
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合奏 / それぞれ

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

■  土日に個別のセッションの他、

     4つのグループセッションがあり、

     その中に<森のクマさん>の

     合奏での展開を取り入れた。

 

■  グループのメンバーが異なり、

     それぞれに対する目的も異なるので、

     メンバーそれぞれが無理なく活動に参加出来、

     達成感を感じられるようにするためには、

     セッションの構成・展開は、

     当然ながら皆変えなければならない。

 

■  ドラム・ベース・ボタン式ベル・キーボードなどを使ったが、

     この扱い方も、それぞれに応じて工夫し、

     4通りの<森のクマさん>が出来上がった。

両面からの視点 ④ / 価値観

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

発達とは、個体の何らかの変化の過程であるが、

   その際、その変化をプラスと見るかマイナスと見るかは、

   私たちの価値観の問題である。

   私たちの独り善がりで、

   子どもの側に「強いて」いることはないだろうか。

   先の「同じ」と「違う」の

   意味・価値観の取り違えのようなことがないように、

   量・質からの点検で自らをいましめたい。

 

変化の方向性もいろいろある。

   自己主張を始めた子どもを、

   自分本位になったとみるか、

   独立心が出てきたとみるのかといったことは、

   事実の解釈だけではなく、

   私たちの価値観も入ってくる。

 

どんなに重度の障害児・者も、

   その持てる力をその人生において

   個性豊かに発揮できるようにしたいものである。

   もちろんその中には私たちも入っている。

両面からの視点 ③ / 「同じ」と「違う」

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

「みんなと同じようにしてあげたい・・・」

    「この子にはこの子なりの道をさがしてあげたい・・・」、

     障がいを持ったお子さんの、親御さんの言葉である。

     表面的には正反対の言い回しであるが、

     どちらも納得できる言葉である。

 

どんなに重度の障がい児・者も、

    人間としての価値はみな「同じ」である。

    しかし社会生活に際しては、

    一人ひとりの「違い」が尊重されなければならない。

 

    先の言葉には、

    人間として、等しく存在価値を持った個人が、

    個性豊かに生きられるようにという、

    親の願いが込められている。

 

■  しかし、「同じ」と「違う」という言葉のもとに、

    「同じ」であることを強要されたり、

    「違い」を理由に排除されたりと、

     使われる文脈によっては、

     まったく意味が変わってきてしまう。

     親御さんの願いに通じる「同じ」と「違う」になるよう、

     心しなければと思う。

両面からの視点 ② / 縦と横

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

「縦の発達」と「横の発達」ということも、

     このころ学んだことの一つである。

 

     より高い能力を求めて、

     先へ先へと目が行きがちであるが(縦の発達)、

     それが望みえないとしても、

     今の持てる力をどう広げどう使って行くか(横の発達)ということも

     大切であるというものである。

 

     ここでは、その発達課題は私たちの側、

     社会の側にあると言える。

     一人ひとりの豊かさは、ポツンと孤立して実現するものではなく、

     みんなの中で実現されて行くものであろう。

   

■  発達を考える時、

       ①  「個が深まって、社会に位置付けられてゆく」という方向と、

       ②  「社会的な存在として受け止められているからこそ、

     個として深まってゆく」という方向の、

     二つの考え方があるが、

     横の発達は後者に立ってこそ見えてくるものであろう。

 

     今ある力を高めて行く活動と、

     今ある力を色々に使いこなして行く活動、

     この「縦」と「横」も対をなした概念である。

両面からの視点 ① / 量と質

カテゴリ : ♪ 音楽療法関連

     4回に分けて掲載します。

       2012.05.20(日)のブログに掲載した、

       『縦と横』につながる内容です。

          合わせてみていただければ幸いです。

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■ 「量的リサーチ」というもの(立場)と、

      「質的リサーチ」というもの(立場)がある。

       この両者の優劣を問うても意味はなく、

       物事の真理を明らかにするための、

   欠かせない両側面であろう。

 

■    さて、量と質という対の言葉を意識させられたのは、

       障害児の療育に関心を持ちその方面の勉強を始めた頃で、

       かれこれ30年以上も前のこととなろうか。

       まずは「発達」の中で出てきたもので、

       発達には量的変化の側面と、

       質的変化の側面があるというものである。

       この量と質は哲学的な命題でもあり、

       その後いろいろなところで顔を出すことになる。

 

■    例えば、視覚障害というものをとってみると、

       その障害に対する配慮の仕方として、

       弱視の方には「拡大文字」というものがあるが、

       全盲の方には「点字」というものでの対処となる。

       拡大文字は、通常の文字からの連続的な変化であるのに対し、

       点字は非連続である。

       換言すると、視覚障害という状態に対し、

       その度合いにより、

       量的変化での対応と質的変化での対応とを

       考えなければならないということであり、

       ここでも量と質という言葉で考えることが出来る。
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